郡上おどり

郡上おどり

  • 岐阜県郡上市
  • 国指定重要無形民俗文化財

■ 解説
「郡上おどり」は、岐阜県郡上市八幡町で毎年7月中旬から9月上旬までの期間に、31夜開催される日本でいちばん長期間のお祭りです。また、お盆の13日~16日の4夜連続は徹夜おどり(20時~翌日明け方頃)が行われ、その間延べ20万人が踊る伝統行事になっています。
「阿波踊り(徳島県)」と「西馬音内の盆踊(秋田県)」とともに、日本三大盆踊りのひとつに数えられています。
阿波踊りや西馬音内の盆踊は基本的に踊り子を見物するお祭りに対し、郡上おどりは誰でも(観光客でも)踊り手になることができます。そのため、見物客よりも踊る人の方が多いというお祭りです。

■ 歴史
郡上おどりは400年の歴史があり、江戸時代の初期に郡上八幡城主・遠藤慶隆(えんどうよしたか)が領民の融和を図るため、各所の踊りを集め城下のお盆の祭として奨励したことが始まりと伝えられています。
1862年(文久2年)には郡上藩が家臣とその家族に『盆中は踊り場所へ行くことは禁止』という御触書※1を出したように、江戸時代でも身分に関係なく踊られていたようです。
1874年(明治7年)6月に、明治政府により近代国家にそぐわない悪習として禁止※2になりました。その翌年には解かれたものの、七大縁日※3のみに制約されました。
大正時代に入ると伝統文化に対する認識も改まり、郡上おどりも郷土に根付いた大切な文化であると再び盛り上がっていきました。
そして1922年(大正11年)には「郡上おどり保存会」が発足、唄や踊りを整理して誰もが楽しめるようにしました。また、郡上おどりを各地で披露したことで全国に知られるようになりました。
戦時中も8月15日にのみ慰霊の名目で続けられ、終戦を告げた玉音放送の日は中止となったものの、自然と踊りの輪ができたそうです。

■ 参加する郡上おどり
郡上おどりはの会場は八幡町の町内にいくつかあり、各地区のお祭りに合わせた日にその1ヵ所で1晩開催されます。そして2ヶ月間の期間中に、各地区が持ち回りで開催します。
踊りの中心には「やかた」と呼ばれる踊りやぐらがあり、そこに上った唄の「音頭取り」とお囃子の「囃子方」が、生歌と生演奏で踊りを盛り上げます。踊り手はそのやかたの周りを回って踊ります。
前出のように郡上おどりは誰でも参加でき、どのタイミングでも自由に踊りの輪に入ったり抜けたりすることができます。
踊りは10種類※4あり、その多さも郡上おどりの特色です。曲によって振り付けは異なりますが、周りを見ながら真似て踊っているうちに覚えられる簡単なものです。
踊る際の服装にも決まりはありません。ですが『浴衣を着て踊りたい』と思った人のために、八幡町内には浴衣のレンタルを行っているお店や、踊りのための下駄を販売するお店もあります。

1996年(平成8年)12月20日、重要有形民俗文化財に「郡上踊」が指定されました。

※1 「盆中踊場所へ御家中末々迄妻子竝召仕等罷越候義ハ兼テ御法度之義ニ付堅相心得罷越間敷候 己後年々觸之義ハ相止候間間違無之可被相心得候事」
※2 岐阜県布達第119号「旧来村町ニ於テ盆踊ト唱ヘ老幼男女群集不行体ノ所業ヲナシ以ノ外ノ悪習ニ付自今一切不相成トス」
※3 「八坂神社天王祭」「大乗寺三十番神祭」「洞泉寺弁天七夕祭」「盂蘭盆会(3日間)」「枡形地蔵祭」の縁日の踊り
※4 「古調かわさき」「かわさき」「春駒(はるこま)」「三百」「やっちく」「げんげんばらばら」「さわぎ」「猫の子」「甚句」「まつさか」

外部リンク 郡上八幡観光協会>郡上おどり
外部リンク 郡上八幡博覧館
外部リンク 郡上八幡民宿組合>郡上おどり

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