揖斐祭り 〜県重要有形民俗文化財

揖斐(いび)祭り

  • 岐阜県揖斐郡揖斐川町・三輪神社
  • 毎年5月4日・5日
  • 県重要有形民俗文化財

■ 解説
「揖斐祭り」は大物主大神(おおものぬしのおおかみ)を祀る三輪神社(みわじんじゃ)の例祭です。
その歴史は、本社神輿には「正徳4年(1714年)京都製」と記されていることと「絵巻物享保渡御※1」に祭りの行列と軕(やま)が描かれており、少なくとも300年前の江戸時代には現在の形になったと考えられます。
また揖斐祭りの特色に、地元の小学生男女児童による歌舞伎「子供歌舞伎」があります。1887年(明治20年)の上演が最も古い記録で、各町が当番制で持ち回り、演目も毎年替わります。

■ 祭事
試楽祭は、午前に三輪神社本殿で例大祭(神事)が斎行されます。午後になると、5つの町の軕※2が鳥居の前に曳き揃えられます。そして当番町の軕を舞台にして軕芸「子供歌舞伎」が奉納されます。
陽が落ちると軕の提灯に灯がともり、「宵軕(よいやま)」が始まります。5基の軕が並び揃えられ、打囃子でお祭り気分を盛り上げます。
本楽祭では午前中に神楽(お獅子)が町内を廻ります。歌舞伎衣装の稚児役者たちが「練り込み」と呼ばれるお披露目の行列で三輪神社へ向かい、境内で2日目の子供歌舞伎が演じられます。
また昼頃に巫女舞が奉納され、3基の大神輿(御先・本社・御後)による町内渡御があります。

■ 開催日時・場所
試楽:5月4日(祝)
本楽:5月5日(祝)
場所:三輪神社

お知らせ
新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、今年は子ども歌舞伎、巫女舞、神輿渡御等の奉納は行わないことになりました。 通常の神輿渡御は行われませんが、御霊を乗せた小さなお輿が、町内を巡ります。

1968年(昭和43年)3月27日に、揖斐祭の芸軕が県指定有形民俗文化財に指定されました。

※1 享保12年(1727年)の揖斐祭りの神輿渡御(みこしとぎょ)が描かれた絵巻。揖斐川町の重要有形民俗資料となっている。
※2 上町(かんまち)…高砂軕(たかさごやま)、中町(なかまち)…住吉軕(すみよしやま)、下町(しもまち)…鳳凰軕(ほうおうやま)、上新町(かみじんまち)…龍宮軕(りゅうぐうやま)、下新町(しもじんまち)…市軕(いちやま)

外部リンク 揖斐祭り
外部リンク 揖斐川町公式サイト>いび祭り・子ども歌舞伎
外部リンク 三輪神社>揖斐祭り

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