浜ちりめん 〜近江の名産織物は全国へ〜

浜ちりめん(はまちりめん)

滋賀県
■ 解説
「浜ちりめん」は、滋賀県の長浜市周辺で生産される絹織物で、伝統的地場産業になっています。近江国の「長浜」で織られる「ちりめん」であることから、そう呼ばれるようになりました。
丹後ちりめん(京都府)と共に、日本の2大ちりめん生産地になっています。 「ちりめん」はシボ(糸の強い撚りによって生じる凹凸)が特徴の織物で、安土桃山時代の頃、明(中国)より大坂の堺に伝わり、その後全国に広まっていきました。
■ 歴史
近江は平安時代には既に絹糸の生産地として知られていました。またその絹糸を使った長浜の絹織物は、当時の絹織物の筆頭として名高いものでした。
長浜の姉川流域は古来より水害が多く、米の不作に悩まされた地でした。また関ヶ原の戦いの後に彦根藩として領地が安定するまで農民は圧政に苦しみ、農業のみでは生活がとても苦しいものでした。
江戸時代、長浜で生まれた中村林助と乾庄九郎は、丹後(京都北部)では農家が副業として「ちりめん」を織ることで生計に余裕ができたと聞き及び、特産物の絹糸を使って「ちりめん」の生産を始めました。このことから中村林助と乾庄九郎は「浜ちりめん」の始祖とされています。
彦根藩は領民の困窮を救うために商工業に力を入れたため、「浜ちりめん」も特産品として益々発展していき、丹後ちりめんと共に「ちりめん」織物の2大生産地の一つに数えられるようになりました。
そして交通の要衝であった近江国から、近江商人によって「浜ちりめん」は各地へと広まっていき、高級絹織物として全国にその名が知られるようになりました。
外部リンク:浜縮緬協同組合
外部リンク:滋賀県「長浜縮緬」

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